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Masa / Lino Blog

Masanori Satoh ( Masa / Lino ) の徒然ブログです

カエル本ことオライリーのJenkins発売!

書籍 Jenkins

オライリーさんから献本いただきました。オライリーさん、ありがとうございます。

Jenkinsをバリバリ使う人はカエル本を手元に1冊おいておくことをお勧めします。

カエル本、内容と感想

原著ではJenkins: The Definitive Guideということで、その名に恥じず、非常に濃い内容に仕上がっています。
インストールだけで23ページ、Debian系、Redhat系、SUSE系、Windows系へのインストール+αと盛りだくさんの内容です。


ビルドから自動テスト、コード品質といったCIの基本的なところから、Jenkinsをヘビーに使いこなす高度なビルド、分散ビルド、更には最近のホットトピックスである継続的デリバリまで、幅広くカバーしています。個人的には、最近興味津々の継続的デリバリが取り扱われているのが嬉しかったです。


そして、洋書にしては珍しくキャプチャが多くて、読みやすいです。


実は原著のPDFも紙版も持っていて、先日読んだのですが、その時に気になったHudsonのキャプチャも、撮り直せる範囲で日本語版はとりなしているようでほとんどJenkinsのものでした。執筆裏話をすると、Jenkinsは扱っている技術も多く、データも時系列なので、いいキャプチャを取るのが難しく、Jenkins実践入門でも苦戦しました。なので、本書も相当な時間と苦労をされたのではないでしょうか。


洋書で気になる点といえば、翻訳のクオリティだと思いますが、本書は象本などを訳されている玉川さん翻訳ということもあり、違和感は違和感はほとんどありませんでした。
翻訳という点で、私が何より素晴らしいと思ったのが、原著が発売されたのが2011年7月29日で、本書が発売されるのが2012年2月21日ということです。このようなスピード感で出版まで漕ぎ着けられたオライリーさんや玉川さんに感謝。


また日本語版限定のプラグイン開発部分はプラグインの世界への公開まで丁寧に書かれています。サンプルがPlay!Frameworkってところが、この本らしくてCoolです。
その点でも、日本人なら原著を読むより、この本を買うメリットになると思います。

購入する上での注意

  1. Maven,Git

カエル本は基本的にMaven,Gitを中心に書かれています。最新の環境といえば、環境なのですが、まだまだAntやSubversionがシェアとしては多いでしょう。しかも、当たり前ですがMavenやGitの説明はありません。
この点は、イケてる最先端を行っているエンジニアには逆にメリットでもあります。

  1. 取り扱っているトピックが膨大

自動テストから継続的デプロイ、はたまたパブリッククラウドまで膨大な範囲を取り扱っています。あと、当たり前ですが、それぞれの細かい説明はありません。細かい説明していたら、それだけで1冊の本になっちゃいますからね…。そのため、読者にある程度の開発手法やトレンドの知識を必要とします。
# わからなかったら、ググればいいだけだけど。


そういった点でも、カエル本は中級者以上向けの本だと言えます。

カエル本とJenkins実践入門

Jenkins実践入門の著・監修の私が、オライリーさんのJenkinsの書評を書くことに対して、エッ?と思う方もいらっしゃるかもしれないので、最初に私のスタンスを説明しておきます。
とはいえ、Jenkins実践入門の発売元である技術評論社さん、ごめんなさい。先に謝っておきます…。


私が、Jenkins実践入門を書いたのは、1人でも多くの開発者にJenkinsという素晴らしいソフトウェアを使って、継続的インテグレーションを実践してもらい、開発をカイゼンして、素晴らしいソフトウェアを作ってもらいたいからです。実際、執筆者陣は印税を手にすることはできませんし。会社が印税を(ry
実は、もっと言うと、開発がカイゼンされるなら、何のツールを使ってもいいと思っています。それでもやっぱり僕はJenkinsが大好きです。


そのため、Jenkinsを使う人にとって、Jenkins実践入門とカエル本の2冊の選択肢があるのは、いいことだと思っています。
両方買っていただければ最高です:-)。


コンセプトの話をすると、Jenkins実践入門は継続的インテグレーションとかJenkinsとか最近よく話を聞くけど、何それ?美味しいの?っていう人向けに書いています。なので、基本的には初心者向けであり、Jenkinsヘビーユーザーには物足りない内容かもしれません。そのぶん、継続的インテグレーション自体やそれぞれのトピックに取り組む意義などを、丁寧に書いているつもりです。また、実際に手を動かしてもらうときに困らないように手順も丁寧懇切にキャプチャ付きで書いているつもりです。


そういう点では、カエル本は初心者をぶっちぎって、こうするべし!といった感じで書かれています。手順のあたりも、それぞれの技術のことをある程度把握している人じゃないと、手を動かすのは辛いと思います。そのぶん、取り扱うトピックが増え、ボリュームがあります。Jenkinsおじさんと仲良くなりたかったら、手元においてくといいと思います。


ちなみに、ご存知のかたも多いかもしれませんが、原著のJenkins: Definitive GuideはPDFなら無料で公開されています。
ダウンロードはこちらから。
http://www.wakaleo.com/download-jenkins-the-definitive-guide


さらに、Jenkinsではじめるビルド職人入門 もあります。


やっぱり、いろんな選択肢があって、最適なものを選べるという環境は素晴らしいです。


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最後に

なんだか長文になってしまいましたが、このブログを書いててふと思いました。
MavenやGitって欧米だと、もう当たり前のレベルなんでしょうか。
日本だと、先進的なプロジェクトは導入してるけど、普通のプロジェクトはまだまだ、よくてSubversion, Antですよね。
それとも欧米でもやっぱりSubversion,Antなのかぁ。


という訳で、日本の技術レベルを上げるためにも、何かできることはないかなぁ。と思う今日この頃でした。例えば、Gitの啓蒙活動をするとか〜。