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Masa / Lino Blog

Masanori Satoh ( Masa / Lino ) の徒然ブログです

リーンスタートアップを読みました ~SCRUM、Continuous Delivery etc...

書籍

必要な部分だけ読み終わっていたリーンスタートアップですが、最初から最後まで全部読んだので、感想を記しておきます。

リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだすリーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
エリック・リース,伊藤 穣一(MITメディアラボ所長),井口 耕二

日経BP
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リーンスタートアップ自体について

この本で伝えているのは「構築ー計測ー学習」のサイクルをMVP(Minimau Valuable Product)を生み出し、バッチサイズを小さくして、フィードバックループと通じてマネジメントする手法です。
その時にピボットと呼ばれる方向転換を行なうやどのような戦略でユーザを増やすかなどが書かれています。


また一般的に起業家(アントレプレナー)がやるのがスタートアップですが、この本では大企業の企業内起業家(イントレプレナー)も対象としています。本当のアントレプレナーと企業内アントレプレナーでは資金の捻出方法などが違う部分はあるとは思いますが、大きな概念としては、この本に書かれている手法が使えると思います。


このような手法や考え方自体昔から存在するものだとは思いますが、名前をつけて体系的に整理したということに価値があると思います。
私自身、企業内起業家とまでは言わないですが、いわゆるイノベーションを求められる仕事をしているので大変参考になりました。

読み物として

個人的には何度も似たようなFacebookやPathなどのスタートアップの事例が出てくるのは読んでて辛かったです。彼らはたまたまリーンスタートアップの例として適切だっただけで、リーンスタートアップを意識していたわけでは無いでしょうし。


もう少し手法について、体系的に解説してもらえると、個人的には嬉しいかなぁと。


リーンスタートアップの本自体がリーンじゃないという…印象でした。

SCRUMとの対比

私はCSMなのでSCRUMとの違いを考えてみました。
SCRUMでは、プロダクトの方向性に責任を持つのはプロダクトオーナーです。極端な言い方をすると、こんな感じです。

もちろん他のチームメンバーもプロダクトオーナーにツッコミを入れていいので、本当に変なプロダクトがホイホイできるようなことは考えられにくいですが。私もCSMな錚々たる皆様に突っ込まれてますがw
詳しくはこのあたりを追ってください。

つまるところ私が言いたかったのは、リーンスタートアップでは「計測」というものを枠組みの中で入れていることに価値があるのでは、と考えています。SCRUMではスプリントレビューや計画会議でフィードバックを吸収しますが、どうやってフィードバックを得るか?という点については、あまり良い解決策が出ていない気がします。
# 私が知らないだけかもしれませんが。
そのあたりがSCRUMは軽量で理解しやすいけど、実践は難しいと言われる所以かもしれません。


私の本業としては何を計測すればいいかよくわからないプロダクトが多いので、悩みは尽きませんが、まずは測れるところから計測しようと思います。
計測できないものは改善できない。これ、好きな言葉です。

リーンスタートアップという名前について

個人的にはリーンスタートアップという名前も微妙だと思っています。
スタートアップは企業をイメージさせるし、リーンはリーン生産方式やソフトウェア開発だと、Poppendieckさんのリーンソフトウェア開発をイメージしてしまいますし。

なんかイノベーティブな名前をつけて欲しかったなぁ。




色々書きましたが、考えさせられることが多い一冊でした。
共感する点も多く、どうやればいいのかよくわからないことも多かったです。
まずは1度実践してみたいものです。