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Masa / Lino Blog

Masanori Satoh ( Masa / Lino ) の徒然ブログです

Jenkinsユーザカンファレンス2012東京 S505開催レポート #juc2012

日記 Jenkins

Jenkinsユーザカンファレンス東京は2012年7月29日に開催されました。
本当はgihyo.jpさんのJenkinsユーザカンファレンス2012 東京 レポート(前編)の後編としてリリースされる予定だったのですが、諸般の事情で出せなくなったので、年を越さぬように今ここで公開します。

S505セッションはじめに

さったホールでの川口氏の基調講演に続き、S505でのセッションもスタートしました。 さったホールでの発表に関してはJenkins ユーザ・カンファレンス 2012 東京 レポート前半をご覧ください。

S505では、 柴田氏奥氏原田氏 、井上氏の4名からJenkinsの活用についての発表がありました。

Jenkins.rb で始める Ruby で Jenkins プラグイン作成

柴田氏からはRubyでJenkinsプラグインを作成する方法について発表がありました。

Jenkinsでは Jenkins.rb というJenkinsプラグインRubyで記述するためのToolセットがあります。

今回の発表ではJenkins.rbを使ってJenkinsプラグインを作る方法をひと通り紹介していただきました。Jenkins.rbの情報は日本語のドキュメントはもちろんのこと、英語のドキュメントですら少ないためRubyでJenkinsプラグインを作りたい人には大変参考になったことでしょう。

質疑応答も活発で参加者の皆さんのJenkinsプラグインに対する興味深さが、うかがえました。これからRubyで書かれたプラグインが増えて、Jenkinsプラグインが更に充実していくことでしょう。

Jenkins.rb自体も発展途上で、これからのJenkins.rb自体の発展も期待されるセッションでした。

開発以外でのJenkins活用方法

奥氏からはソフトウェア・システム開発以外でのJenkins活用方法ということで、DTPでの活用事例を発表していただきました。

なお、DTP(Desktop publishing、デスクトップパブリッシング)とは、日本語で卓上出版を意味し、書籍、新聞などの編集に際して行う割り付けなどの作業をコンピュータ上で行い、プリンターで出力を行うことです。*1

DTPと開発では次のような共通点があったことから、Jenkinsを活用した自動化に取り組まれていました。ポイントは開発者以外の人にもJenkinsを使ってもらうという点です。

  • コンピュータを使う
  • 人間がやらないといけないこともある
  • 人間がやらなくてもいいこともある
  • イテレーションする

奥氏からはJenkinsの活用パターンとして以下の3種類が提示されました。

これらのそれぞれについて、活用方法や具体的な事例、メリット・デメリットなどが紹介されました。

また、奥氏が開発中の Groovy Remote Control Plugin のデモに失敗してしまうというアクシデントに見舞われましたが、それを笑いに変えるほど、笑いの絶えない、奥氏らしい和気あいあいとしたセッションとなりました。

Groovy Remote Control Pluginは本セッション時は、まだ公開されていませんでしたが、先日公開されました。外部からJenkinsをGroovyでコントロールしてみたい方は、ぜひインストールして使ってみてください。

JenkinsにXFD導入を導入してみると?

原田氏からはXFDについて発表していただきました。 XFDとはeXtreme Feedback Deviceの略称であり、究極のフィードバックデバイスと訳されます。代表例としてパトライトや初期モデルであるXFDロボ2 Gacksyなどが紹介されました。

原田氏の発表では、XFDを導入する理由の解説から入り、ビルドが失敗した時にパトランプが光るデモをしていただきました。XFDを制御するデバイスとして、 Arduino や Raspberry Pi が紹介されました。

  • XFDと原田氏

また、XFDを導入した3つのプロジェクトから導入事例がありました。XFDを導入して、XFD自体の改善やプロジェクトの改善を楽しみながらやっていった導入事例を報告していただきました。

Jenkinsのビルド失敗に慣れてしまうと、Jenkinsを導入している効果も半減と言っても過言では無いでしょう。XFDを導入すると、緊張感を保ちながら、なおかつXFDという遊び心を持って、開発ができることでしょう。

具体的なXFDの事例は、XFDをやってみようとするプロジェクトには大変参考になったのではないでしょうか。

AWSで実現するSeleniumテスト高速術

  • 発表者: 井上史彰

井上氏からは、Jenkinsと SeleniumAWS(Amazon Web Services) 動かして効率的にテストを行った事例を発表していただきました。

序盤では取り組みを始めてからの「Seleniumのテストスイート数」、「全テスト実行時間の合計」、「自動テストの機能カバー率」、「バージョンアップ後のデグレード数」といった普段お目にかかることができない、非常に貴重なデータを惜しみなく発表していただきました。

中盤以降は、JenkinsとSeleniumを組み合わせてAWS上でテストするときに解決した課題を発表していただきました。様々な課題をJenkinsプラグインの開発などで乗り越えたり、テストの並列化で乗り越えたりしていました。またその時の解決策を具体的に紹介していただきました。

井上氏の発表内容は、よりよいソフトウェア開発を行なうためのカイゼン・工夫であり、その中心にJenkinsが存在する印象を受けました。Jenkinsは多くの開発現場で導入されていますが、その使われかたは千差万別です。Jenkinsを使って、価値のあるソフトウェアを、より早く提供することが重要だと、再認識させられるセッションでした。

最後に

Jenkinsユーザカンファレンス2012東京は参加者・スポンサー様・発表者の皆様のおかげで無事完了することができました。
また、ブラジルや韓国(予定)でもMeetupが予定されていて、世界規模での普及が進んでいます。
日本では、次回は2012年10月(実施済み)に第6回、2013年1月下旬に第7回の勉強会を開催する予定です。ふるってご参加ください。